
本日も馬岳梁先生の動画をアップしてみました。あにしろ、あの時代では馬先生はどちらかというと動画が多いほうです。しかし、誰も知らないでしょうが、本日の動画の推手相手はもともと馬先生に対する挑戦者の一人でもあり、この顔紫元さんは太極拳が格闘技であることを信じていなかったです。
当然、当時の中国では法律がままならぬ、民間では太極拳に対する嫌がさせが多く、普通に公園で太極拳を練習していても挑発されて、無視したにも関わらず殴られてしまうこともかなりありました。先進国や文明国ならネットによる批判位でしょうが、食事も制限される当時の中国ですから人々が太極拳の格闘などあまり研究している暇がないような気もします。当然、制定太極拳は一つのスポーツ種目であり元々格闘技として編集されたものではないことは今日の世界のどの国も認めています。そして、伝統太極拳が中国大地でもっとも被害を受け、失伝寸前に追い込まれてきた最も大きな原因はかの文化革命です。今日の99%の太極拳では格闘技として役立たないことは私も同感です。
馬岳梁先生の当時の推手を見て、多くの方も「嘘つき」や「やらせ」と言っていました。自分の親戚の者で太極拳を練習している人間も私に「貴方の師匠は嘘つき」と言ってくれましたね。本日の動画で馬先生と推手をしている方も元々、外家拳の達人で馬先生の推手に対して何度も挑戦したいとの申し出があって馬先生はことごとく断っていましたが、彼はある日馬先生に何も言わずに手を出したのです。しかし、その手は馬先生のお腹に吸い込まれて抜けられなくなりました。これで顔さんは太極拳の凄さを知り、呉式太極拳を修練することになって、最終的には馬岳梁先生の最後の弟子になりました。
今日では顔さんも私も多くの呉式太極拳修練者が世界の色々な国で「嘘付き」と言われ続けています。まあ、いいのではないでしょうか?世の中で背後に何か言われていない人間はどこにもいません。そして、幸いなことに分明社会の日本では乱れた挑戦などは犯罪になり、異種武術間の交流があっても菓子折りを持っていく位の習慣があるようですね。しかし、嘘つきかどうかは体験をすればすぐわかる話であり、人間では実際に触れていないのに信じること自体がおかしいでしょう。
幼い私も実は太極拳を信じない一人でした。
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