外松内緊、綿里蔵針?
- 2014/10/20
- 08:45

本日は久し振りに動画を見付けました。C国の国家を代表するテレビ局の作品ですが、一生懸命して内家拳を説明しています。しかし、この番組がお願いした専門家は実際に各太極拳の家元ではないことがわかります。もしかしてコメンテーターの方々は何かの武術評論家であったり、伝統功夫のことがどこまで精通しているのかは本当に不可知です。彼らは呉式太極拳に対して「外松内緊、綿里蔵針」(外側はリラックスしていて内部がかなり張り詰めていて、綿の中に針をアックしている様子)だと言っていますが、このような話しはわたくしが師呉英華、師馬岳梁、師馬江麟の三人からは何も聞いていませんし、現在の呉式太極拳のトップ人物である伯父馬海龍よりも伺ったことがありません。あの嘘の国はいつの時代になっても何事も適当に説明するのが有名です。少々、頭に来たのがこれは民間のテレビ局ではなく、国家を代表するテレビ局である故、せめて嘘はいけないでしょうよ。
「外松内緊」と言う言葉は実は私がまだ子供の時に民間人の色々な方より伺ったことがありますが、勿論、これは当時の民間人が太極拳という功夫の全体の神秘的なイメージに対する肯定的な評価でもあり、様々な武侠小説では、「綿里蔵針」という言葉はもはや伝統道教功夫の代名詞的な存在であります。まあ、小説は小説ですので、呉式太極拳を代表する私達は批判する余念もありません。伯父馬海龍はかつて、C国のテレビ番組で武侠小説の金庸氏や梁羽生氏まで言及する程にプラス的に評価をしています。しかし、国のテレビ局がドキュメント番組の中で調査もせずにして、呉式太極拳のことを適当に説明してしまう事自体は誠に言語道断でありましょう。そして、私は一応門外漢ですが、孫式太極拳についての説明も何となく問題がありそうですね。あの国の番組ですので、どこまでが嘘でどこまでが本当とのことは一言で概括できないことがほとんどです。ただ、呉式についてはわかります。
呉式ですが、もはや外部も内部も力が入りません。勿論、柔らかいままです。勿論、発勁も出来ますが、しかし、発勁しても相手がわからない発勁を極力勧めています。本日のレッスンの中でも研究生の方と体が微妙に接触しているかいないか位の力で、その方が私にかけた僅かな無駄な力を捉えてかわし、相手の体に僅かな欠点を捉えた途端にわずかな力で相手さんを軽く一歩押し出しましたが、びっくりされていた研究員の方に対し、私は自分がまだ成功していないことを素直に告げました。理由はもしも、呉鑑泉先生が生きていれば、本日のケースではきっと相手の体を触らずにして、相手を10メートル先へ飛ばしてしまうのでしょう。私達が修練している呉式太極拳は外も中も結果的柔らかいことで一致しています。
しかし、今日のC国はおそらく何でも効率が最優先される為、どこの番組や紙面も多なり少なりこのように適当に色々なことを解釈して、高い効率で毎日のように沢山の番組を制作しています。近代社会で高い効率が必要であることは世界先進国家である以上どこも同じですが、忙しいといって嘘を通すことは当然のようにあってはならないことでしょう。国でさえ適当に解釈しているわけですから、ネット上の一個人でしたら何でもやりたい放題で前日が見た夢でも語っていればよいわけでしょうよ。呉式太極拳に対してはもう有りすぎていて、本当は何を言われても私はちっともびっくりしません。但し、呉式太極拳を愛する方々にとっては本当にお気の毒ですね。まあ、家元である私達が一生懸命、糾明していけばよいです。
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